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Builds の概要

Railway におけるビルドの仕組みと、ビルドキュー・ログ・キャッシュなど主要コンセプトを解説します。

著者: AIイノベーションズ 阿部隼也X / Twitter

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Builds とは?

Railway では、GitHub への Push や CLI / Dashboard からの手動トリガーをきっかけに Build (ビルド) プロセスが走り、コンテナイメージが生成されます。生成されたイメージは Deploy フェーズでサービスへ反映されます。

本記事では、Railway のビルドパイプラインで知っておくべき以下のポイントを簡潔にまとめます。

  1. ビルドキューと同時実行数
  2. ビルドログの閲覧方法
  3. キャッシュの活用とヒット率
  4. ビルド失敗時のトラブルシューティング

1. ビルドキュー (Build Queue)

複数のサービスが同時にビルドを要求すると、Railway は FIFO キューで順番待ちを管理します。Pro プランでは同時実行数が増え、それぞれ最大 *n* 並列でビルドが走ります。

  • キューに入ると Queued ステータスが表示
  • 実行中は Building
  • 完了すると Succeeded / Failed

2. ビルドログ (Build Logs)

Dashboard の Builds タブ、またはサービス詳細画面の Logs → Build でリアルタイムに確認できます。railway logs --type build で CLI からも閲覧可能です。

Tips:

  • 失敗時は最初のスタックトレースだけでなく、上部の Nixpacks プラン生成ログを確認
  • --follow オプションでストリーム表示

3. ビルドキャッシュ (Layer Cache)

Railway は Docker レイヤと Nixpacks レイヤを保存し、再ビルド時に再利用します。

適用範囲
依存関係レイヤnpm ci, go mod download など
OS パッケージapt-get, nixPkgs でインストールしたバイナリ

キャッシュヒット率はビルドログの先頭に表示されます。予期せぬキャッシュミスが起きる場合、Disable Build Layer Caching を一度オンにして差分を確認すると便利です。


4. トラブルシューティング

症状原因と対策
Application failed to respondPORT 設定漏れ / 0.0.0.0 でリッスンしていない
No Start Command Could Be FoundNode の場合 start スクリプト未設定、Go の場合ビルドバイナリ名不一致
Nixpacks Was Unable to Generate a Build Plan未サポート言語。Dockerfile に切り替えるか nixpacks.toml で明示

詳細なエラー別対策は「Fixing Common Errors」ガイドを参照してください。


まとめ

Build フェーズを理解すると、デプロイ速度向上や障害調査がスムーズになります。ログとキャッシュを上手く活用し、安定した CI/CD パイプラインを構築しましょう!

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