SlidoをTeamsに導入する前に管理者が確認したい権限
TeamsへSlidoを導入する前に、アプリの提供元、現在求められる権限、利用できるユーザーを順に見ます。これらはTeams管理センターの別々の項目なので、古い資料の説明だけで認証方式やアクセス範囲を決めないことが大切です。
導入審査ではアプリ情報と利用範囲を分けて見る

Teams管理センターの「Teams apps」→「Manage apps」でSlidoを検索し、提供元とアプリの状態を見ます。MicrosoftのSlido掲載ページには、照合用のアプリID「WA200002357」があります。
この掲載情報は開発元の自己申告で、Microsoftが正確性を保証するものではありません。導入審査では識別の手掛かりとして使い、利用範囲や権限はテナント上に表示される内容を基準にします。
現在のGraph権限とデータの扱いを調べる

2024年のMicrosoft掲載情報は発行元の自己申告として、Entra IDとの統合を「Yes」、Graph権限を「ChatMember.Read.Chat」(application)と「User.Read」(delegated)と記載しています。同じページの条件付きアクセスとContinuous Access Evaluationは「No」ですが、これらは現在のテナント動作を保証する値ではありません。
Slidoの2021年管理者資料はEntra IDと統合しないと説明しており、二つの記述は一致しません。Teams管理センターのアプリ詳細にある「Permissions」で現在の権限名・種類・説明を読み、認証やデータ範囲はMicrosoftの権限同意ガイドとSlidoのセキュリティ資料を使って判断します。
Slidoの2021年資料は、参加者の投稿内容や、ボット機能のためアプリを追加したチーム・チャットのメンバー名、表示名、メールアドレスを扱う可能性も記しています。これは現行の権限範囲を示す証明ではないため、テナントのPermissions表示と最新資料を基準にします。
利用範囲を設定し、必要な権限に同意する

app-centric management方式では、アプリ詳細の「Users and groups」から「Everyone」または「Specific users or groups」を設定します。Microsoftのアプリ割り当てガイドによると、後者ではゲストは利用できず、グループに割り当てても対象になりません。
ゲストを含む運用が必要な場合は、「Everyone」を含む設定が要件に合うかを組織内で判断し、範囲を無条件に広げずに選びます。旧ポリシー方式が残るテナントもあるため、実際の管理画面に表示される方式に沿って対象を指定します。
アプリの利用範囲とGraph権限への同意は別の設定です。組織全体への同意が必要な場合は、権限内容を審査したうえでGlobal Administratorが操作します。
小さな対象で追加から会議内の起動まで試す
まず内部ユーザーの小さなグループで、アプリの検索、追加、サインイン、Teams会議内での起動を試します。ゲストを含む運用は、前節の利用範囲の条件に合う設定を選んだうえで、ゲストの参加方法を別途試します。
割り当ての変更はすぐに反映されるとは限りません。Microsoftは反映に最大24時間、まれにクライアント上で最大6日かかる場合があると案内しており、アプリが見えない場合は反映にかかる時間も考慮して切り分けます。

アプリが表示されても起動時に止まる場合は、権限への同意やサインイン状態を調べます。追加・利用範囲の設定が反映された後、予定する利用者が会議内で操作できることまで試してから展開します。
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