会議・授業・ウェビナーで変わるSlidoの活用例
会議では質問が出ない、授業では理解度がつかみにくい、ウェビナーでは参加者が聞くだけになってしまう。Slidoの投票やQ&Aは、こうした場面で参加者の反応を集め、進行に取り入れるために使えます。
使い方を考えるときは、機能を一通り並べるより、「いつ、何を聞き、その反応をどう扱うか」を集まりの目的に合わせて決めることが先です。会議、授業、ウェビナーの例から、問いの置き方と回答後の進め方を見ていきます。
会議では発言前に意見を集め、最後に疑問を拾う

全社会議や定例会議では、議題に入る前に「今日、先に確認したいテーマはどれですか」と投票で尋ねる方法があります。結果が集まったら、多く選ばれたテーマから説明するなど、参加者の関心を見て順序を調整できます。

新しい運用案を検討するなら、「導入前に一番解消したい不安は、操作方法・移行作業・費用のどれですか」と尋ねる例があります。結果が割れた場合は、多数決で決めるのではなく、それぞれの意見の背景をQ&Aで拾う方法もあります。
会議の途中で出た疑問は、Q&Aに集めておくと、登壇者が説明しながら質問を拾いやすくなります。似た質問が複数ある場合はまとめて回答し、時間内に扱えなかったものは後で回答するなど、質問をどこまで扱うかも進行に組み込めます。
質問を匿名で受け付けるか、名前を表示するかは、会議の目的と参加者に合わせて選びます。2026年3月以降に新しく作成したSlidoでは匿名が既定ですが、Webex利用時やSSOを設定したEnterpriseなどは例外で、Slidoごとに設定を選べる場合があります。
たとえば改善案を集める会議なら、発言者名より先に案の内容へ目を向けられるよう匿名にする選択肢があります。一方、個別の担当者に回答を返す必要がある相談では、名前を表示する運用が合うこともあります。
匿名なら必ず率直な意見が集まるとは限らないため、集めた回答を誰がどう扱うかも案内しておきます。参加者が安心して答えられるよう、問いの範囲や回答を共有する相手も会議の前に整理しておくとよいでしょう。
授業や研修では説明の途中で理解を確かめる

授業や研修では、最後に感想を聞くだけでなく、説明の区切りごとに短い選択式の問いを挟めます。たとえば、説明した考え方を使う場面を示し、「次に取る対応として近いものはどれですか」と尋ねれば、参加者がどの選択肢で迷うかをその場で見られます。
回答が割れたときは、正解だけを表示して次へ進む前に、選んだ理由を聞いてみます。講師が補足する点を絞りやすくなり、参加者も自分の判断と説明内容を結び付けて考えられます。
たとえば情報管理の研修なら、架空のメール例を示して「このとき最初に取る対応はどれですか」と尋ねられます。誤った選択肢が多ければ、その判断に関わる説明を補ってから次の内容へ進めます。
同じテーマについて説明の前後に似た問いを出す方法もあります。回答の変化は理解を振り返る手がかりになりますが、それだけで学習効果が証明されるわけではありません。
前後の結果を、どの説明を補うか考えるための材料として扱います。参加者に結果を見せる場合は、個人を評価するためではなく、次の説明を調整するために使うと伝えると意図が明確になります。
研修なら、手順を覚えたかだけでなく、実務で起きそうな状況を問いにできます。正解を当てるだけのクイズにせず、選択肢ごとの理由を講師が説明できる内容にすると、回答を次の解説につなげられます。
ウェビナーは事前質問を当日の対話につなぐ

ウェビナーでは、開催前に参加者から質問を集め、当日の冒頭で関心の高いテーマを投票で確かめる流れを作れます。事前質問を集める場合は、開催前から使える直接リンクを案内する方法があります。
参加コードだけで開催日前の回答を受け付けられるとは限らないため、案内方法は開催設定に合わせます。事前に集まった質問を進行役が分類しておけば、登壇者は重なった疑問をまとめて説明し、当日のQ&Aでは追加の質問に時間を使えます。
配信中は、登壇者の説明が一区切りついたところでQ&Aを確認し、時間内に扱う質問を選びます。冒頭の投票で関心をつかみ、後半は質問への回答に時間を割くなど、問いを置く位置をあらかじめ進行表に反映させると、参加者にも回答の目的が伝わります。

司会者と登壇者が別の場合は、司会者が質問を整理し、登壇者が回答する形も取れます。担当を決めておけば、登壇者が話している間に届いた質問を見落としにくくなります。
たとえば製品説明会で操作方法の質問が多く集まったら、冒頭の投票結果を見てデモの順番を調整する案もあります。予定していた全項目をこなすことより、参加者の関心と時間に応じて扱う内容を選ぶための判断材料になります。
終了時には、残った疑問や次に知りたいテーマを尋ねられます。終了後に回答や投票の結果を見返し、次回の企画やフォローアップで扱う内容を選ぶと、当日の反応を次に生かせます。
参加案内と画面共有を先に試しておく
オンライン開催では、主催者がSlidoのPresent modeを会議アプリで画面共有し、参加者はコード、直接リンク、QRコードから参加できます。参加者が回答する画面と、主催者が投票を開始・終了したり結果を表示したりする画面は役割が異なるため、誰がどの画面を操作するかを決めておきます。
参加案内には、参加先と使うタイミングを具体的に書きます。スマートフォンから参加する人には、現在はアプリのインストールではなくモバイルブラウザで開く方法を案内します。
旧iOS・Android専用アプリは2026年3月30日に終了しているため、以前の案内文を流用する場合はアプリの記述が残っていないか見直します。会議室のスクリーンへQRコードを表示する場合も、離れた席から読み取れる大きさか、実際の端末で確かめておきます。
本番前には、画面共有で投票結果が見えること、参加者が案内された方法で回答画面に入れること、Q&Aへ切り替えられることを実際の環境で試します。会議アプリやスライド連携によって操作が異なる場合があるため、別の開催で使った手順をそのまま当てはめず、今回の進行に沿って確認します。
リハーサルでは、参加用コードやQRを参加者側の端末で開き、回答後に結果が共有画面へ出るところまで通します。司会者が投票を開始する合図と、登壇者が画面を見るタイミングも合わせておくと、回答画面と説明が食い違いにくくなります。
無料で試すなら参加人数と投票数を押さえる
無料のBasicでも投票やQ&Aを使えますが、1つのSlidoで扱える参加人数や投票数には上限があります。少人数の会議で問題なく使えた場合でも、そのまま大規模なウェビナーに当てはめられるとは限りません。
開催前に、予定参加人数と必要な投票数を整理し、現在のBasicプランの条件に収まるか確認します。条件を超える可能性がある場合は、プランの変更や開催方法を検討できるよう、当日ではなく準備の段階で見積もっておくと判断しやすくなります。
投票数を見積もるときは、導入時の一問だけでなく、会議やウェビナーの中で実施する問いを進行順に並べます。途中で追加する可能性も含めておくと、使いたい場面が決まった後に上限へ気付く事態を避けやすくなります。
ブログ