
社員研修の内容・プログラム例|講義と演習を組み立てる
社員研修は、教える項目を並べるのではなく、受講後に仕事でできるようになってほしい行動から組み立てます。説明、演習、質問、修了時と職場での確認を、その行動に沿ってつなげます。
教える内容を受講後の仕事から選ぶ

例として、顧客からの問い合わせを適切な担当へ引き継ぐ行動を目標にします。問い合わせの背景や必要事項を記録し、次の担当へ説明できる状態を目指せば、研修で扱う知識や演習を絞れます。
CDCの学習目標指針は、受講者が実行できる観察可能な行動を定め、内容や確認方法と対応させる考え方を示しています。実務で必要な情報が手元にない、入力権限がないといった障壁があれば、研修内容だけでなく職場側の条件も整えます。
説明と演習を一つの業務例でつなぐ

最初に、問い合わせを受けてから記録し、担当者へ渡すまでの流れを説明します。次に架空の問い合わせ例を使い、必要事項を整理して引き継ぎ内容を作る練習を行います。
実際の顧客情報は使わず、講師が記録例を示した後に受講者が同じ手順を試せる形にします。フィードバックでは、記録の抜けや判断の迷いを取り上げ、どの情報を確認すればよいかを説明します。
質問や投票を進行の節目に置く

研修前は参加者の疑問を集め、説明後には「この問い合わせで、担当へ渡す前に何を確かめますか」のような問いで理解を確かめます。たとえば不足情報を選択肢にして投票してもらい、回答の違いを次の解説につなげられます。
Slidoの研修活用例でも、冒頭の期待・前提知識、途中の理解確認、最後のフィードバックが提案されています。これは運営例であり、投票自体が学習成果を保証するものではありません。
修了時と職場での実践を別々に確かめる
修了時は、架空の問い合わせ例を使った記録や引き継ぎで、目標の手順を実行できるかを見ます。アンケートで尋ねる満足度や分かりやすさは、知識の確認や実務での行動とは別の指標です。
配属後は、実際に手順を使う機会があったか、何が障壁になったかを本人や上司との振り返りで確かめます。手順書や権限が原因なら研修だけを追加せず、業務環境も見直します。
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